【1月22日 AFP】イタリア・セリエA王者のユベントス(Juventus)は21日、ミルコ・ブチニッチ(Mirko Vucinic)とフレディ・グアリン(Fredy Guarin)のトレードが成立直前で破談となり、「混乱する出来事」があったとして交渉相手のインテル(Inter Milan)を批判した。

 ユベントスのブチニッチはすでにメディカルチェックを済ませ、契約成立が目前かのようにみえたが、インテルのエリック・トヒル(Erick Thohir)会長は21日、交渉打ち切りを決めた。

 伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)によると、インテルで不安定だったグアリンは、ユベントス移籍が実現するよう個人的に働きかけていた。

 21日にイタリア杯(Italian Cup 2013-14)のASローマ(AS Roma)戦を控えていたユベントスは、同日遅くに公式声明を発表し、トヒル会長の決断に「困惑させられた」と語った。

 ユベントスは声明で、「インテル側の声明にコメントすることを望まない。交渉成立直前に起きた『当惑する出来事』については今後検討し、説明する」としている。

 報道によると、交渉成立まで残すは両選手の署名だけだったが、トヒル会長が元会長でオーナーのマッシモ・モラッティ(Massimo Moratti)氏とクラブの経営陣に相談した結果、交渉は破談になったと伝えている。

 インテルが出した声明では、「フレディ・グアリンとミルコ・ブチニッチの移籍に関するユベントスとの交渉を、継続しないことを決定した」とされている。

「トヒル会長が、マッシモ・モラッティ氏および経営陣と協議し、金銭面などの必要な条件を検討した結果、満足な合意に至ることは難しいと判断した」

「会長はすでに、そのほかの移籍の可能性を探るようスポーツディレクターに指示しており、チームの強化を図るとともに、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)規定の数値の順守を目指している」

(c)AFP