「大統領不倫」を広告に生かす企業続出、フランス
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【1月22日 AFP】フランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領が女優との不倫関係を暴露され苦慮を迫られている中、同国ではそのスキャンダルをだしにした広告を打って顧客の目を引こうとする企業が続出している。
ジュリー・ガイエ(Julie Gayet)さんと密会するとみられるオランド氏が、大統領府(Elysee Palace、エリゼ宮)近くのアパートまで大きな黒いヘルメットを着用しスクーターの後部座席に乗って到着する写真を、仏芸能誌「クローザー(Closer)」が掲載したのが2週間ほど前。それからというもの、同氏は公私共に苦境に立たされてきた。
フランス人有権者の大半は、大統領の色恋沙汰に口を出すのは大人げないと静観しているが、ソーシャルネットワーク上でも話題をさらったこの不倫報道を広告に活用しようと複数の企業が着目した。
ハイヤーサービスのドライブ(Drive)は、エリゼ宮から密会に使われたとされるアパートの場所までの道のりを示した地図を新聞広告に使い、その区間の利用料を5ユーロ(約710円)とした上で、「見られない。知られない。スモークウインドーのプライベートカー。低料金でプライバシーを確保できます」とうたった。
また、レンタカー会社のシクスト(Sixt)も同様に新聞広告でオランド氏にこう呼び掛けた。「大統領、次はスクーターはお避け下さい。シクストはスモークウインドーのレンタカーもご用意しています」
一方、オンライン・デートサービスのbe2は自社ホームページで、オランド氏の事実婚パートナー、バレリー・トリルベレール(Valerie Trierweiler)さんに同情を寄せるかのように、オランド氏が2012年の大統領選でニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)前大統領と戦った際のスローガンを持ち出し、「バレリーさん、『変える時は今』」というメッセージを掲載している。(c)AFP