【1月21日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジェローム・バルク(Jerome Valcke)事務局長は20日、アレーナ・デ・サンパウロ(Arena de Sao Paulo)が、2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の開幕前の4月15日の期限までに完成するだろうと自信をのぞかせた。

 昨年11月、同スタジアムの建設現場では金属部品を屋根に載せるため持ち上げていたクレーンが倒れ、作業員2人が死亡する事故が起きた。

 バルク氏は6月12日にW杯開幕戦が行われる予定の同スタジアムを視察後、「順調に進んでいることには強い自信がある。事故が起きた箇所に関してはまだやるべきことが多くある」とコメントした。

 事故を受け、FIFAは当初設定していた昨年12月31日までの会場準備の期限を廃止。同スタジアムでのテストイベントの開催は4月中旬以降となった。

 今年に入り、初のブラジル訪問となったバルク氏は、W杯の準備に関する総合的な評価を下すには時期尚早だとし、「これから毎月(ブラジルを訪れ)1週間ずつ滞在する」と述べている。

 バルケ氏は続けて、1950年以来となるW杯開催というチャレンジに向けて、ブラジルが気持ちを高めていくだろうとし、「開幕戦ということで、ここ(アレーナ・デ・サンパウロ)でのプレッシャーは高まっている。世界中が見守っている。ブラジルとわれわれには、初戦だけではなく、64試合を完璧に行うという義務がある」と語った。(c)AFP