彗星探査機ロゼッタの再起動に成功、ESA
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【1月21日 AFP】10年近く前に打ち上げられ、2年7か月にわたり休止状態に入っていた彗星探査機ロゼッタ(Rosetta)が20日、再起動に成功した。欧州宇宙機関(European Space Agency、ESA)が発表した。
ロゼッタは、今年8月にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P/Churyumov-Gerasimenko)に接近し、11月にはその凍てついた表面に探査車を着陸させて実験を行うことを目的に、2004年に打ち上げられた。太陽光発電が不可能なほど太陽から離れたため、2011年6月から冬眠状態に入っていた。
20日に再起動を試みた科学者らは、地球から8億キロ以上離れたロゼッタからの信号を、8時間以上にわたり待ち続けた。再起動が無事成功したことを伝える信号が届くと、ドイツ西部ダルムシュタット(Darmstadt)の管制室には歓声があふれ、安堵(あんど)したチームメンバーらは背中をたたき合って喜んだ。(c)AFP/Richard INGHAM