【1月21日 AFP】激しい戦闘が続いている中央アフリカの暫定議会は20日、首都バンギ(Bangui)の女性市長カトリーヌ・サンバパンザ(Catherine Samba-Panza)氏(59)を暫定大統領に選出した。同国で女性が大統領に就任するのはこれが初めて。

 サンバパンザ氏は「闘士」と評されることもある実業家で、昨年から同市市長を務めていた。同日暫定議会の決選投票で大統領に選出された同氏は今後、情勢不安が慢性的に続く同国に平和を回復するという極めて困難な責務を担うことになる。

 同国の元大統領の息子であるデジレ・コリンバ(Desire Kolingba)氏を75対53の得票数で破ったサンバパンザ氏は勝利演説の中で、イスラム教徒が大半を占めていた反政府武装勢力の連合体セレカ(Seleka)の元戦闘員と、反バラカ(anti-balaka)と呼ばれるキリスト教徒の民兵との衝突を終結させるよう呼び掛けた。

 またサンバパンザ氏は自身を「誰も排除しない、あらゆる国民の大統領」と呼び、「人々の苦しみを終わらせ、全土で治安と国家権力を回復すること」を最優先事項に掲げた。(c)AFP/Cecile Feuillatre and Christian Panika