【1月20日 AFP】イランの高官は20日、濃縮度20%の高濃縮ウランの製造を停止したと発表した。昨年11月に欧米など6か国との核協議で合意した措置の履行開始にあたる。

 イラン原子力庁(Iran Atomic Energy Organisation)の保安部門局長のモハメド・アミリ(Mohammad Amiri)氏は、国営イラン通信(IRNA)に対し「ナタンツ(Natanz)とフォルド(Fordo)の施設で、国連の核監視機関の査察官による立ち合いの下、イランはスイス・ジュネーブ(Geneva)での(6か国による)協議で合意した共同計画を実施し、20%濃縮ウランの製造を停止した」と語った。

 国際原子力機関(International Atomic Energy AgencyIAEA)も、イランの核開発計画が予定通り20日から一部凍結されたことを確認した。

 イランの核開発問題をめぐる欧米など6か国とイランの協議は昨年11月、イランがウラン濃縮を6か月間縮小することと引き換えに、米欧がイランへの経済制裁を一部緩和することで合意している。

 ただしアミリ氏は協議に参加した6か国に対し、米欧側の合意が守られなかった場合には、イランも措置を逆行させると警告した。(c)AFP