【1月20日 AFP】パキスタン当局によると、同国北西部バンヌ(Bannu)で19日朝、軍の車列がイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(Tehreek-e-Taliban PakistanTTP)」による爆弾攻撃を受け、兵士20人が死亡、30人が負傷した。軍はその後、報復とみられるミサイル攻撃を実施し、TTP戦闘員3人を殺害した。

 爆弾攻撃が起きたバンヌ市は、タリバンや国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の武装勢力の拠点となっている北ワジリスタン(Waziristan)部族地域の近くに位置している。

 同攻撃は、近年パキスタン治安部隊を襲った攻撃で最多の死者数を出したうちの一つとなった。犯行声明を出したTTPの報道官は、米軍による無人機攻撃で最高幹部ら2人が殺害されたことに対する報復だと述べている。

 情報・民政両当局によると、その後、政府軍のヘリコプター部隊が、爆弾攻撃と同じ部族地域にあるムサキ(Musaki)村の道路に対しミサイル攻撃を実施。地元当局者は、うち1発が近くの民家を直撃し、5歳の女児と7歳の男児が死亡したと述べたが、治安当局は民間人が犠牲となった事実は確認できていないとしている。(c)AFP