【1月17日 AFP】米グーグル(Google)の眼鏡型端末「グーグル・グラス(Google Glass)」を着用して自動車を運転し交通違反に問われた初の例とみられる米女性について、米裁判所は16日、違反を取り消す判断を下した。

 セシリア・アバディ(Cecilia Abadie)さん(44)は昨年10月29日、サンディエゴ(San Diego)の高速道路をグーグル・グラスを着用して車を運転していたところ、注意散漫状態下の運転とスピード違反で交通違反切符を切られた。

 アバディさんは、グーグル・グラスを着用していた事実は認めたが、運転中は電源を切っていたと主張。アバディさんの弁護士も昨年12月、法廷で交通違反措置は不当だと訴え、AFPの取材にも「電源が入っていない状態ならば、グーグル・グラスを着用していたというだけで法律違反にはならない」と説明していた。

 サンディエゴの裁判所は16日、交通警察に停止を求められた際、アバディさんはグーグル・グラスを積極的に使用していなかったと判断。また、時速65マイル(約105キロ)の制限速度を超える時速80マイル(約130キロ)で運転していたとされたスピード違反の切符についても、証拠不十分で無効とした。(c)AFP