【1月17日 AFP】エジプトで14・15日に行われた新憲法案の是非を問う国民投票で、国営メディアが報じた初期開票結果によると、賛成票が9割を超え、投票率も多くの地方で39%に達した。

 軍主導の暫定政権は今回の国民投票を、昨年のムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)前大統領の解任について有権者が評決を下す機会だと捉えており、「高い投票率」を歓迎している。投票結果の公式発表は18日に行われる見通し。

 1年間在任したモルシ前大統領に対する大規模デモを受けモルシ氏解任に踏み切ったエジプト軍のトップ、アブデルファタフ・サイード・シシ(Abdel Fattah Said al-Sisi)軍最高評議会議長兼国防相の側近らの話によると、シシ氏は、今年中に実施予定の大統領選に出馬した場合に十分な支持が得られるかどうかを見極めるため、今回の投票の行方を注意深く見守っていたという。

 今回の国民投票は、モルシ氏解任後初めて行われた投票となった。暫定政権は、この国民投票により、モルシ氏解任に対する国民の支持が表明されたとしている。(c)AFP/Samer AL-ATRUSH