NASA開発のロボット「ロボシミアン」、災害現場での運用想定
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【1月17日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は15日、NASAジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory、JPL)が開発したロボット「ロボシミアン(RoboSimian)」の写真を公開した。
「クライド(Clyde」の愛称で知られるロボシミアンは、同研究所が製作したロボットとしては初めて、米国防総省の技術開発機関、米国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency、DARPA)が主催する災害ロボットコンテスト「ロボティクス・チャレンジ(Robotics Challenge)」に出場した。
高い機動性と操作性を備え、さまざまな場面にも対処可能な4本の足が特徴のロボシミアン。地面に対して複数の接地点を持つことで、階段を登ったり、バルブを回すといった作業の際にも安定した動作が実現できるよう設計されており、2本足で立ち上がることも可能だ。またそのまま後退もできるようデザインされているため、回転して向きを変える必要もない。
危険で劣悪な状況で活躍できる地上ロボットの技術向上を目指して始まったロボティクス・チャレンジ。先月20日~21日に米フロリダ州のホームステッド・マイアミ・スピードウェイ(Homestead Miami Speedway)で開催された大会には、世界各地から16チームが参加した。(c)AFP