【1月16日 AFP】米上院の情報特別委員会は15日、2012年にリビアのベンガジ(Benghazi)で起きた米領事館の襲撃事件は「周知の治安対策不足」に対応していれば回避できたとする報告書を発表した。

 2012年9月11日にベンガジの米領事館と近くの米中央情報局(CIA)関連施設が武装集団に襲撃された事件では、J・クリストファー・スティーブンス(J. Christopher Stevens)駐リビア米大使を含む4人が死亡した。

 同委員会は民主、共和党間の政治的対立を超えて公聴会を開き、事件の関係者、数十人を証人喚問してきた。

 共和党議員の一部は、ベンガジでの米領事館襲撃に国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)とつながりのある武装組織が関与していた証拠を隠ぺいし、在外施設の保護を怠ったとして、非難の矛先をバラク・オバマ(Barack Obama)大統領に向けている。

 オバマ政権は当初、襲撃について、インターネットに投稿されたイスラム教を侮辱する内容の私製映画に抗議するベンガジ市民らによる可能性を示唆していた。(c)AFP