【1月16日 AFP】ドイツ・ベルリン美術館(Berlin museum)を運営するプロイセン文化財団(Prussian Cultural Heritage Foundation)は15日、収蔵品の一つである宝石がちりばめられた黄金の十字架の写真を公開した。

 11世紀に制作されたこの十字架は、「ベルフェン家の宝物(Welfenschatz)」として名高い、中世ヨーロッパの宗教芸術の膨大なコレクションの一つ。このコレクションはナチス・ドイツ(Nazi)時代に、当時の所有者だったユダヤ人美術商たちから政府に売却された。

 この美術商らの相続人たちは、当時の状況では評価額を下回る値段で政府に売却せざるを得なかったと主張し、公正で適切な価格を支払ったとするプロイセン文化財団と対立しており、ドイツの調停委員会が双方の意見の聴取を始めた。(c)AFP