【1月16日 AFP】米ニューメキシコ(New Mexico)州のベレンド中学校(Berrendo Middle School)で生徒ら3人が重軽傷を負った14日の発砲事件で、警察当局は15日、同校に通う容疑者の少年(12)が銃撃を計画していた証拠が発見されたと発表した。

 ニューメキシコ州警察長のピート・カセタス(Pete Kassetas)氏は、記者団に「あらかじめ綿密に計画されたことを裏付ける証拠が見つかった」と語った。

 容疑者の少年は、生徒500人が集まっていた学校の体育館に突入し、隠していた銃を取り出して発砲を始めたとされる。事件は、自身も軽傷を負った教員が少年を説得して銃をおろさせ、警察に投降させたことにより終わりを迎えた。

 ニューメキシコ州のスサナ・マルティネス(Susana Martinez)州知事は、負傷した女子生徒(13)は手術を終えて「容体が安定」した一方、男子生徒(11)の容体は「より重篤だ」と述べた。男子生徒は顔と首を負傷し、2回目の手術を終えたものの、その後も重体のままという。なお、男子生徒の年齢は当初、12歳と伝えられていた。

 カセタス警察長は、容疑者の少年がかばんに隠し持っていたのが20ゲージのショットガン(散弾銃)だったことを確認。動機は分かっていない。

 一方、少年が一部のクラスメートに事件の警告をしていた可能性があることも分かった。「まだ確証はとれていないが、少年は事件前、一部生徒に学校に行かないように警告していたようだ」とカセタス警察長は述べた。

 また、容疑者の少年が学校でいじめを受けていたとの報道について、カセタス警察長は否定せず、「まだ捜査しているところだ」と語った。(c)AFP