全豪オープン、酷暑により試合が一時中断に
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【1月16日 AFP】オーストラリア・メルボルン(Melbourne)で開催中の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2014)は16日、酷暑のため一時中断されることとなった。
この日、メルボルンでは気温が最高摂氏44度にも上ると予想されており、午前11時に試合が開始した時点で、温度計は38度を示していた。試合に臨んでいた選手はチェンジエンドの度にアイスパックで体を冷やしたり、大量の水分を飲んだりしながらコートに立っていた。
しかし気温が41.7度に達したため、プレーは一時的に中断されることとなった。
全豪オープンでは14日、気温が42.2度にも上がり、失神や嘔吐、体の痛みに苦しめられた選手が続出した。しかし会運営陣はこの日、試合を休止させたり、コートの屋根を閉じたりするといった措置を講じず、選手からは怒りの声が上がっていた。
■暑さでスヌーピーの幻覚を見た選手も
カナダの男子選手、フランク・ダンチェビッチ(Frank Dancevic)はこの暑さの中でプレーを強いられたことについて、「残酷」かつ「危険」だと語っていた。ダンチェビッチは14日の試合中にスヌーピー(Snoopy)の幻覚を見た後、気を失っている。
クロアチアのイワン・ドディグ(Ivan Dodig) は、15日の男子シングルス2回戦で激痛に襲われて試合を棄権した後、死ぬかもしれないと恐れたと話した。
また、昨年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)覇者であるアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、引き続きプレーが続けられたら、選手が心臓発作を起こす危険があると懸念を示していた。
全豪オープンは毎年、メルボルンの真夏にあたるこの時期に、その乾燥した暑さの中で行われることで知られている。(c)AFP