【1月16日 AFP】安倍晋三(Shinzo Abe)首相がアフリカ歴訪を終えた15日、中国は日本に対する厳しい批判を展開した。アフリカ諸国に対し、「差し迫った日本の軍国主義の復活」を警告するとともに、安倍首相に「トラブルメーカー」の烙印(らくいん)を押した。

 アフリカ大陸での日本の存在感を高めることを目的とした安倍首相の歴訪後、アフリカ連合(African UnionAU)大使を兼任する解暁岩(Xie Xiaoyan)駐エチオピア中国大使は同国の首都アディスアベバ(Addis Ababa)で記者会見を行い、日本が「中国の外交努力による成果を弱めようとしている」として安倍首相を強く批判。記者団に対し、「安倍首相はアジアにおける最大のトラブルメーカーになった」と述べた。

 大使は第2次世界大戦(World War II)中に拷問され、殺害された中国人の写真を見せながら、保守派の安倍首相によるアフリカ歴訪は「中国封じ込め政策」の一環だと主張。「安倍首相は熱心に、中国を脅威として表現することに取り組んだ。その目的は不和の種をまいて地域の緊張を高め、日本の軍国主義を復活させるための都合の良い口実を作ることだ」と語った。

「世界は警戒しなければならない。この首相は日本を非常に危険な道に導いている。国際社会は日本がその道をさらに進んで行くのを止めるために、あらゆる手だてを講じなくてはならない」という。(c)AFP