【1月15日 AFP】タイの首都バンコク(Bangkok)で行われた反政府集会で15日、発砲があり、2人が負傷した。

 発砲は14日の深夜ごろ、デモ隊が首都の「封鎖」の主な拠点としているバンコクの商業中心地で起きた。男女の2人が軽いけがで病院に運ばれたが、朝までには退院したという。地元のテレビ映像では、何者かが発砲した銃弾数十発を写していた。

 2か月以上前に始まった反政府デモでは、これまでに警察官を含む数人が死亡している。14日には手製の爆発物が、最大野党・民主党の党首、アピシット・ウェチャチワ(Abhisit Vejjajiva)前首相の家族が所有する住宅敷地内に投げ込まれる事件があったが、負傷者は出ていない。

 タイの王政を支持する既得権益層の支援を受けた反政府デモは、インラック・シナワット(Yingluck Shinawatra)首相を辞任させ、選挙によらない「人民議会」を創設し、同首相の兄で富豪のタクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相による政治支配を抑え込むための改革を同議会に監督させることを目指している。(c)AFP