最高気温45度、落雷で山火事250件超 オーストラリア
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【1月15日 AFP】オーストラリアの消防当局は15日、夜間の落雷により南東部の250か所以上で山火事が発生したと発表した。オーストラリアは熱波に見舞われており、消防隊員が懸命の消火活動に当たっている。
2009年に大規模な山火事で173人が死亡、住宅2000戸以上が焼失したビクトリア(Victoria)州では、約20件の山火事の封じ込めに対策の重点が置かれた。これまでに鎮火または制御可能な状態になった山火事は18件で、住宅に被害は出ていないという。
「消防隊員は、夜間にかけて落雷で発生した256件の新たな山火事の対応に追われている」とビクトリア州消防当局は述べた。
■南部一帯で40度超の気温
ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州、サウスオーストラリア(South Australia)州、ビクトリア州ではこの数日、最高気温が40度を超えている。
ビクトリア州メルボルン(Melbourne)では、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2014)が開催中だが、最高気温が42度に達する中、選手たちが体調を崩している。
隣接するサウスオーストラリア州では、アデレード(Adelaide)で14日、観測史上4番目に高い45.1度を記録、15日も熱波が続いた。
同州では14日、落雷で多数の山火事が発生、15日現在も依然として数十件の山火事が続いている。火災の規模が最も大きい地域では、航空機による放水が行われている。
2013年は1910年の記録開始以降で最も気温の高い年だったが、2014年も激しい暑さで幕開けとなった。13日にはウエスタンオーストラリア州のパース(Perth)で山火事が発生し、住宅50戸が焼失している。(c)AFP