【1月14日 AFP】ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官は13日、米当局の情報収集活動やシリア内戦などをめぐり数か月にわたり緊張が続いてきた米露関係を立て直すべく、セルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)露外相に「ジャガイモ」という風変わりな贈り物を進呈した。

 来週にスイスで開催予定のシリア内戦をめぐる国際和平会議を前に仏パリ(Paris)で行われたラブロフ外相との会談の席で、ケリー長官は大きな米アイダホ(Idaho)州産のジャガイモ2個を箱から取り出し、ラブロフ外相を驚かせた。

 ケリー長官はその後の記者会見で、プレゼントしたジャガイモについて「彼(ラブロフ外相)は『ウオツカの材料にはせず、食べることにするよ』と言った」とおどけてみせると、ラブロフ外相も「私たちはソ連時代にそれ(ジャガイモからウオツカを作ること)をしていたが、今は麦からつくっている」と応じた。

 さらにケリー長官は、ジャガイモを贈った理由について、「クリスマス休暇中、私が滞在していたアイダホについて、話がはずんだ。そこでラブロフ外相が、アイダホポテトなら知っていると言ったので、いつか良質のアイダホポテトを持って行って彼を驚かそうと思いついた」と説明した。(c)AFP