インドでポリオ根絶へ、世界的努力に大きな前進
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【1月14日 AFP】インドは13日、最後にポリオ感染者が確認されてからちょうど3年を迎え、近く世界保健機関(World Health Organization、WHO)から根絶の証明を受ける見通しとなった。世界規模で行われているポリオ根絶運動にとっての大きな前進だ。
インドではかつて、ポリオは撲滅不可能な病気と捉えられ、2009年にも世界のポリオ患者の半数を抱えていた。だが、大規模かつ継続的な予防接種活動が奏功し、インドのポリオ根絶運動は同国の公衆衛生プログラムの中でも最大の成功を収めたものの一つに数えられている。
最後の感染報告から3年という大きな節目を迎えたことを受け、グラム・ナビ・アザド(Ghulam Nabi Azad)保健・家族福祉相は、首都ニューデリー(New Dehli)で報道陣に対し、「歴史に残る偉業が達成された」と歓迎した上で、「これはインドだけにとどまらず世界全体にとって朗報だと思う」と、笑顔でVサインを掲げた。
WHOは、ポリオ感染が1年間ない国を感染国リストから除外し、3年間新たな感染が報告されない国にはポリオ根絶国の証明を授与している。インドはこの証明を3月にも受けるとみられ、その際にはさらに盛大な祝賀ムードになる見込みだ。