中央アフリカに希望の光、対立勢力が停戦で合意
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【1月13日 AFP】中央アフリカの首都バンギ(Bangui)近郊のビンボ(Bimbo)で12日、対立するイスラム教系とキリスト教系の武装勢力の代表者らが停戦に合意し、抱擁を交わした。外交的圧力を受け10日に辞任したミシェル・ジョトディア(Michel Djotodia)暫定大統領の後継者を決める協議を前に、宗教間衝突による何週間もの暴力行為に終止符を打つ希望の光がもたらされた。
戦闘服を着たイスラム教系の武装勢力連合「セレカ(Seleka)」のSouleyman Daouda氏は、戦闘靴からサンダルに履きかえ、「非常に良い気分だ」と語った。
両勢力は、フランスとアフリカの平和維持軍の仲介により12日の夜明けにビンボで合意に達した。
両者の合意に立ち会ったキリスト教徒の政務担当官ロジャー・コンボ(Roger Kombo)氏は、「これが続くかどうか分からないが、とても良いことだ。大勢の人が歓迎している」と述べた。「(戦闘員たちは)互いに抱き合った。人々が歓声を送る中、許しを求めたのだ」
12日には、暫定的に大統領の代行を務めるAlexandre-Ferdinand Nguendet氏が空港に赴き、10万人の避難民に帰宅するよう求めた。中央アフリカの憲法裁判所は、2週間以内に新たな暫定大統領選出の準備をするよう命じている。
セレカのDaouda氏は「交渉は一晩中かかった。お互いに話し合ったのは、ジョトディアが辞めた以上、戦う理由は何もないということだ。今は次の政府からの指示を待っている」と語った。(c)AFP/Cecile Feuillat