中央アフリカ、大統領辞任後に暴力行為が続発
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【1月12日 AFP】反体制勢力の指導者から大統領に転じたミシェル・ジョトディア(Michel Djotodia)暫定大統領が辞任した中央アフリカの首都バンギ(Bangui)で、激しい暴力が起きている。一部では、食人や広範囲での略奪の報告も上がっている。
激しい外交的圧力を受け10日に辞任したジョトディア氏は、翌日ベナンの首都に到着した。一方バンギでは激しい暴力が起きており、同暫定大統領の辞任が、衝突で引き裂かれた国家の緊張を和らげるだろうとの期待が打ち砕かれている。
中央アフリカ赤十字(Central African Red Cross)が発表した最新の死者数によると、ジョトディア氏が辞任してから数時間のあいだに少なくとも5人が死亡。夜間にはたびたび銃声が聞こえたという。
またAFP記者の報告によると、市内で略奪が相次いでおり、群衆が店のドアを壊しているという。略奪された店の多くはイスラム教徒が経営しており、地元の赤十字の代表は、昨年3月に「(イスラム教系の)セレカ(Seleka)がこの地に到着した時に略奪の被害に遭った人々が、今度は逆に略奪を行っている」と語る。
目撃者の話から、略奪を行った者の中には食人行為に及んだ者もいると報告されている。(c)AFP/Cecile Feuillatre