【1月11日 AFP】バチカン(ローマ法王庁)は10日、16世紀に中国で伝道したイタリア人イエズス会士(Jesuit)のマテオ・リッチ(Matteo Ricci)神父(1552~1610)に、聖人に次ぐ福者の地位を与える列福の申請を受理した。

「マテオ・リッチ神父の列福申請手続きの書類はバチカンの列聖省(Congregation for the Causes of Saints)によって受理された」と同神父生誕の地、イタリア南部マチェラータ(Macerata)教区のクラウディオ・ジュリオドーリ(Claudio Giuliodori)司教が語った。

 イエズス会初のローマ法王であるフランシスコ(Francis)法王は、昨年11月に「私たちは常に許しを乞い、勇気がなかったために使徒が犯した失敗を恥じなければならない。私の脳裏に浮かぶのは、例えば、マテオ・リッチの先駆的洞察が捨て去られたことである」と述べるなど、1610年に北京(Beijing)で亡くなったリッチ神父を何度も模範的な伝道者としてたたえている。