【1月11日 AFP】南スーダンの反乱軍の指導者リヤク・マシャール(Riek Machar)前副大統領は10日、同軍が制圧していた北部の油田地帯主要都市、ユニティ(Unity)州の州都ベンティウ(Bentiu)の支配を失ったことを認めたが、同部隊の政府に対する戦闘を継続することを誓った。

「ベンティウから撤退したが、それは市街戦を避け市民の命を守るためだ。戦いは続ける。戦闘は継続する」とマシャール前副大統領はAFPの取材に対し、国内の非公表の場所から衛星電話で答えた。

 同時にマシャール前副大統領は、隣国エチオピアで行われている和平会談に反乱軍側は参加し続けると語った。同前副大統領は「そうだ、われわれはコミットしている」と述べたが、即時無条件停戦に合意する意思があるか否かは表明しなかった。

 エチオピアの首都アディスアベバ(Addis Ababa)では、反乱軍側の広報は記者団に対し、ベンティウの喪失は「一時的後退」だと述べた。同広報は、政府には自分たちを軍事的に敗北させる能力はないと付け加え、ベンティウ以外のユニティ州の油田施設はまだ反乱軍の掌握下にあると語った。(c)AFP