【1月10日 AFP】アルゼンチンで開催中のダカールラリー2014(Dakar Rally 2014)で、同国モータースポーツ誌の取材車が峡谷に転落し、乗っていた2人が死亡する事故があった。9日、同誌が明かした。

 同誌の編集責任者であるフランシスコ・デルガド(Francisco Delgado)氏はAFPに対し、「命を落としたのはジャーナリズムを学んでいた20歳のアグスティン・ミナ(Agustin Mina)と、51歳のダニエル・アンブロジオ(Daniel Ambrosio)。モータースポーツを愛する2人だった」と語った。

 ダカールラリーは431台の車両が自動車、二輪、四輪、トラックの4部門に分かれてアルゼンチンとチリ、ボリビアにまたがってレースを繰り広げる大会で、ミナ氏とアンブロジオ氏を含むチームはその取材に臨んでいた。

 事故を起こした車には、デルガド氏の息子で31歳のマルティン・デルガド(Martin Delgado)さんと36歳のロドリゴ・デ・ケサダ(Rodrigo de Quesada)さんも乗っていた。どちらも同誌で働くカメラマンだった。

 このカメラマン2人は一命をとりとめ、トゥクマン(Tucuman)の病院に運び込まれた。乗っていた4人のうち3人が中央部コルドバ(Cordoba)州の出身で、残るケサダさんはペルー出身だった。

 電話で取材に応じたマルティン・デルガド氏は、事故の原因はまだはっきりしないと語っている。

 デルガド氏が話したところによると、車は「崖から100メートル以上転落し、前に乗っていた2人は即死だった。残る2人は助かった」という。

 35度目の開催となる伝統のダカールラリーは、以前はフランスのパリ(Paris)とセネガルのダカール(Dakar)の間をコースとしていたが、近年は舞台を南米に移している。(c)AFP