【1月10日 AFP】米ベンチャー自動車会社エリオ・モータース(Elio Motors)は9日、燃費を大きく向上させた2人乗り三輪自動車「エリオ(Elio)」のコンセプトモデルを、米ラスベガス(Las Vegas)で開催中の世界最大級の家電見本市「国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(International Consumer Electronics ShowCES)」で発表した。

 創業者ポール・エリオ(Paul Elio)氏が「ガソリン価格が高すぎることへの懸念」から発案した「エリオ」は、未来的な流線型の車体がまず人目を引くが、真の特徴はその燃費の高さと低価格にある。ガソリン1ガロン(3.8リットル)あたりの走行距離は、高速走行で134キロ、市街地走行でも約79キロ。発進から9.6秒で時速160キロまで加速する。

 価格は1台6800ドル(約71万円)。エリオ氏によると、目新しい技術は一切使っていない。米運輸省・道路交通安全局(National Highway Traffic Safety AdministrationNHTSA)の安全基準も満たしており、まずは米国内向けに2015年から販売を開始し、将来的には海外輸出も目指す方針だ。既に6000件を超える注文が殺到しているという。(c)AFP/Rob Lever