【1月9日 AFP】中国当局は、2000年から禁止しているゲーム機の国内販売について、上海(Shanghai)の自由貿易試験区(FTZ)で生産された製品に限り販売を解禁することを正式に決めた。ソニー(Sony)の「プレイステーション(PlayStation)」や米マイクロソフト(Microsoft)の「Xbox(エックスボックス)」といった家庭用ゲーム機が、有望な中国市場に参入する機会となる。

 中国当局は、ゲーム機が青少年の精神衛生に有害な影響をもたらすとして、2000年6月よりゲーム機の国内販売を「一時的」に禁止していた。

 今週公表された昨年12月21日付の資料によると、今回の解禁では国外で製造されたゲーム機の輸入は禁止されたままだが、外国メーカーは、上海の自由貿易試験区で生産した製品を、当局の検査後に中国国内で販売することができるようになる。

 だが中国国内には違法販売されたゲーム機がすでに広く流通しており、これらの機体では安価な海賊版のソフトウエアを遊ぶことが可能だ。さらに、販売前に検査が必要な正規品は市場に流通するのが遅れることを考えると、高い対価を支払って正規のゲーム機とソフトウエアを手にしようとする消費者は少ないのではないか、との指摘も上がっている。(c)AFP/Bill SAVADOVE