【1月7日 AFP】(写真追加)アフガニスタン当局は6日、爆発物が仕込まれたベストを着て自爆攻撃を試みた疑いで、10歳の少女の身柄を拘束したと発表した。

 南部ヘルマンド(Helmand)州の州都ラシュカルガー(Lashkar Gah)で行われた記者会見に姿を現した少女は、兄にベストを着せられ、警察の検問所で自爆するよう強要されたと説明。「継母に嫌気がさしていた。兄から黒いベストを着せられ、警察の検問所に行って、ボタンを押せと言われた」と語った。

「川を渡ったところでベストを捨てようと思った。兄は逃げて、私は警察につかまった」

 だが、事件をめぐる関係者の証言は錯綜しており、拘束された時点で少女はベストを着ていた述べた当局者がいる一方、ベストはまだ見つかっていないとの証言もある。

 内務省は、少女の兄は旧支配勢力タリバン(Taliban)の司令官で、タリバン活動の中心となっている同国南部カナシン(Khanashin)地区で少女に自爆ベストを着用して警察官の詰所に歩いていくよう強要したと説明している。(c)AFP