【1月4日 AFP】スペイン警察は3日、かつらの下にコカインを隠してブラジルから空路で入国しようとした女2人を拘束したと発表した。

 拘束されたのは、ブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)からスペインの首都マドリード(Madrid)のバラハス(Barajas)国際空港に別々の日に到着した、18歳と28歳のポルトガル人の女2人。

 2人はそれぞれが、1.2キログラムのコカインを6個の包みに分けて黒い靴下に入れ、巻き毛のかつらの下にテープで止めていた。

 スペインの治安警備総局(Guardia Civil)と内務省の共同声明によると「薬物密輸のこの新手法はとても精巧で、にせの髪が本物そっくりなので見破るのが困難」だという。

 中南米との関係が深いスペインは欧州に流入するコカインの大きな入り口となっている。スペイン当局は2012年に20トン以上のコカインを押収したが、その量は欧州で同年に押収されたコカイン全体の41%に相当する。

 近年は密輸手法が多様化しており、プラスチック製バナナや、出荷されたバラ、脚を骨折した男のギプスの中にコカインが隠されているのが見つかっている。(c)AFP