【1月3日 AFP】レバノンの首都ベイルート(Beirut)南部のハレト・フレイク(Haret Hreik)地区で2日、自動車爆弾が爆発し、4人が死亡、77人が負傷した。レバノンのアリ・ハサン・ハリル(Ali Hassan Khalil)保健相が同日明らかにした。

 同保健相によると、もう1人別の遺体の一部が見つかったとされ、マルワン・シャルベル(Marwan Charbel)内相は自爆攻撃だったという見方を強めていると述べた。

 ヒズボラは昨年4月、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領を支援して内戦が続いているシリア国内に戦闘員を送っていることを明らかにした。これにシリアの反体制派側に共感を寄せるレバノン国内のイスラム教スンニ派は激怒し、その中の過激な勢力がヒズボラを攻撃の標的としている。

 ベイルート南部では昨年8月に2度、昨年11月に同地区にあるイラン大使館前で25人が死亡する自爆攻撃があり、昨年4月以降この地域で爆発物による攻撃があったのは今回で4度目。ハレト・フレイクは、かつてヒズボラ指導部の施設が多く置かれていた地区で、ヒズボラにとって象徴的な場所だ。