米国人の33%が進化論を信じていない、調査で判明
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【1月6日 AFP】米国人の約33%が進化論を信じておらず、人間は始めから現在の姿のままで存在してきたと考えている――これは先月30日、米独立系世論調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)が発表した進化論に関する電話での聞き取り調査の結果だ。
調査結果によると、自然淘汰のようなプロセスによって人間が進化してきたと考えている米国人は、調査対象の約32%にとどまることが判明した。また米国人の約24%は、人間の進化が神によって導かれたと信じているという。
ピュー・リサーチ・センターが2009年に行った同様の調査と今回の調査では、その結果に大きな変化はみられなかった。しかし支持政党と進化論受容との間に、より強い連関性が見られるようになったという。
2009年には共和党支持者の54%、および民主党支持者の64%が進化論を信じていると答えていたが、今回の調査では、共和党支持者の43%、一方の民主党支持者の67%が信じると回答しており、その差は前回と比べて2倍以上に広がった。
特定の支持政党を持たない人々の間では全く変化が見られず、65%が進化論を受容していると答えた。
米国では、長年にわたって政治的な争点となっている進化論。公立学校での世俗教育を擁護するグループと、天地創造説や生命がより高次の知的存在によって設計されたものであるとするインテリジェント・デザイン(Intelligent Design)をカリキュラムに取り入れるよう要求するキリスト教保守派が、科学の授業を舞台に激しいせめぎ合いを繰り返してきた。
この論争はここ数年のあいだ、「文化戦争」の再燃と形容されるほどにまでヒートアップし、両陣営の溝は深まる一方となっている。
この調査は2013年の3月21日から4月8日にかけて、1983人の成人を対象に実施された。誤差の範囲は3ポイント。(c)AFP