ルワンダ元情報機関トップ、絞殺体で発見 亡命先の南アで
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【1月2日 AFP】ルワンダの対外情報機関の元トップで、数年前から南アフリカで亡命生活を送っていたパトリック・カレゲヤ(Patrick Karegeya)氏が、同国ヨハネスブルク(Johannesburg)市内のホテルで絞殺遺体となって発見された。同氏が所属するルワンダの野党「ルワンダ国民会議(Rwanda National Congress、RNC )」が2日、声明で発表した。
同党のアフリカ地域担当議長、フランク・ヌトワリ(Frank Ntwali)氏は2日、AFPの取材に対し、カレゲヤ氏の死亡を確認。「彼は(ルワンダのポール・)カガメ(Paul Kagame)大統領の配下によって絞殺された」と語った。死亡日時が先月31日の夜か、今月1日なのかは分かっていない。
年齢は50代の前半だったカレゲヤ氏は、長い間カガメ大統領の側近だった。10年間ほど対外情報機関のトップを務めていたが、軍報道官に降格され、その後、逮捕・収監された。2006年には大佐の地位を剥奪され、翌07年に国外に逃れていた。
カレゲヤ氏と同じく著名な反体制派であるフォスティン・カユンバ・ニャムワサ(Faustin Kayumba Nyamwasa)氏は、2010年6月に2度の暗殺未遂に遭っている。
RNCの声明では、調査によりルワンダの情報員がこれら暗殺未遂事件に関与していることを示す大量の証拠が見つかったとされているが、ルワンダ政府は関与を強く否定している。(c)AFP