【12月30日 AFP】29日、フランス・アルプス(French Alps)でスキー中に頭部を打ち、昏睡(こんすい)状態に陥った自動車フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)元総合王者のミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏(44)の治療にあたっている仏グルノーブル大学病院(Centre Hospital du Grenoble)の医師団は30日、同氏の容体について会見を開いた。以下がその要旨。

・シューマッハ氏は「重篤な状態」にあり、集中治療を受けている。同病院の集中治療主任ジャンフランソワ・パヤン(Jean-Francois Payen)医師は「生死に関わる状態と言える」と述べた。

・シューマッハ氏は、脳に重大な損傷を負っている。手足の自発運動はあるが、質問には答えられない状態。

・スキャン検査によって、頭部右側に深刻な衝撃を受けていることが分かった。直ちに脳内の出血と損傷を抑える手術が行われた。

・手術後のスキャン検査で、脳の両側に広範囲の損傷が認められた。