【12月30日 AFP】中国西部の新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)で30日、ナイフや爆発物で武装した男9人のグループが公安局を襲撃し、8人が当局に射殺された。

 事件が起きたのは新疆ウイグル自治区カシュガル(Kashi)地区ヤルカンド(Yarkand)県。同自治区政府の公式ウェブサイトによると、武装グループのうち1人は襲撃中に拘束された。警官側に死傷者が出たかどうかについては触れていない。事件については現在捜査している。

 当局は、同自治区内で今年、他にも同様の襲撃事件を「テロリスト」が起こしていると述べている。

 イスラム教徒が多数を占める新疆ウイグル自治区は、広大で資源に恵まれた地域だが、政情不安が続いている。同自治区の不安定な状況は、中国政府による文化的抑圧や人権侵害的な治安政策、中国の多数派である漢民族の流入などによって生じていると、人権団体や外国の専門家らは指摘している。(c)AFP