【12月30日 AFP】ロシア南部ボルゴグラード(Volgograd)の駅で29日に起きた自爆事件で、捜査当局は同日、主犯とされる女の他に、「パブロフ(Pavlov)」という姓の共犯の男がいた可能性があることを明らかにした。

 また、地元当局は当初、爆発で18人が死亡したと話していたが、捜査当局はその後、死者数を訂正。医療関係者と警察によると、TNT10キロ以上に相当する威力の爆発により、少なくとも16人が死亡、45人近くが負傷したという。

 捜査当局によると、駅入り口の金属探知機近くで不審な女を警察官が呼び止めたところ、女は爆弾を炸裂させた。事件発生時の駅舎は、新年を祝うために帰省する人々で混雑していた。

 駅近くに設置されていたカメラの映像には、石造りの3階建て駅舎から巨大な火の玉が上り、正面ドアや窓ガラスを吹き飛ばす瞬間が捉えられていた。続いて駅舎から黒煙が立ち上り、雨降る屋外に散り散りになって逃げ出す人々の姿も写っている。