■EUに対抗する経済圏、旧ソ連圏からトルコ、インドまで視野に

 プーチン大統領は、3期目の大統領職の主要プロジェクトとして、いずれはトルコやインドなどの国々も加盟することができるポストソ連の経済同盟の創設を掲げている。

 ロシアはウクライナに同盟への参加を求め極めて強い圧力をかけており、先月ウクライナがEUと通商・政治連合に調印しかかった際には経済制裁も辞さないとウクライナを脅した。

 ウクライナ政府がEUとの連合協定への署名見送りを決定したことを受けて、ウクライナでは2004年の民主化運動「オレンジ革命(Orange Revolution)」以来最大規模の抗議行動が発生。同国西部のナショナリストと、ロシア寄りの東部との間の深い文化的な亀裂を浮き彫りにした。

 またロシア、カザフスタン、ベラルーシの3か国は、アルメニアの同盟参加に向けたロードマップでも合意した。アルメニアも先月、EUとの連合の仮調印を見送った。プーチン大統領は見返りにアルメニアへの天然ガス価格を大幅に引き下げた。

 ロシアのイーゴリ・シュワロフ(Igor Shuvalov)第1副首相は、「約半年」ほどでアルメニアが関税同盟に正式加盟することになると述べている。

 また、プーチン大統領は、中央アジアのキルギスも加盟に向けた事前交渉を進めていると付け加えた。(c)AFP/Dmitry ZAKS