【12月25日 AFP】中国の五輪金メダリストの元交際相手の女が、有名スポーツ選手や著名人から計10億円余りをだまし取ったとして、詐欺の罪で終身刑を言い渡された。中国国営メディアが25日、報じた。

 国営英字紙チャイナ・デーリー（China Daily）によると、2008年北京五輪の体操男子種目別・あん馬で金メダルを獲得した肖欽（Qin Xiao）選手の元交際相手、王チ（Wang Ti）被告は、スポーツ界と芸能界の著名人20人以上から金をだまし取った。

 被害者には、北京五輪男子体操の個人総合金メダリスト、楊威（Yang Wei）選手や、その妻で2000年シドニー五輪女子体操の楊雲（Yang Yun）選手も含まれている。

 複数の被害者の代理人を務める弁護士によると、被害者の多くは肖選手の社会的地位を信用して、交際相手の王被告に金を渡していた。

 王被告はさまざまな政府高官らの娘だと偽り、安い価格で不動産や高級車を購入できると持ちかけ、合計で5800万元（約9億9700万円）と200万香港ドル（約2700万円）をだまし取っていたと、同紙は報じている。

 王被告に対する判決は、北京（Beijing）の裁判所により12月上旬に言い渡された。王被告は上訴する方針だ。(c)AFP