南スーダンの死者は「数千人」、国連が見解 集団墓地も発見
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【12月25日 AFP】国連(UN)は24日、1週間以上にわたり政府軍と反乱軍との戦闘が続く南スーダンでの死者は数千人に上ったとの見解を示した。また、多数の遺体が積み重ねられた集団墓地が複数見つかったとの情報が入っているという。このまま治安の悪化が続けば内戦に突入する恐れも出ている。
国連南スーダン派遣団(UNMISS)のトビー・ランザー(Toby Lanzer)事務総長特別副代表は同日、「私の考えでは(死者が)数千人に上ることは疑いがない」と述べた。2年前にスーダンから独立したばかりの同国で続く混乱の度合いが明確に示されたのは、これが初めて。
これに先立ちナビ・ピレイ(Navi Pillay)国連人権高等弁務官は、反乱軍が掌握した町ベンティウ(Bentiu)で集団墓地が1か所見つかったと述べていた。また、首都ジュバ(Juba)にも「集団墓地が少なくとも2か所あるとの情報が入っている」という。
同国では、サルバ・キール(Salva Kiir)大統領を支持する軍の部隊と、大統領の政敵で7月に解任されたリヤク・マシャール(Riek Machar)前副大統領を支持する部隊との間での戦闘が激化している。