スペイン、公共の場での電子たばこ禁止へ
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【12月24日 AFP】スペインで、病院や学校などの公共の場での電子たばこ使用が、健康リスクの懸念を理由に禁じられることになった。
同国のアナ・マト(Ana Mato)保健相は18日の声明で、電子たばこ禁止の目的を「人々の健康を守り、有害な環境をつくらないため」と説明している。
電池式電子たばこは、液体のニコチンを含み、吸引するとそれが蒸気に変わる仕組み。スペインでの禁止措置は、医療施設や政府機関の建物内、公共交通機関にも適用される。
保健省と同国の17の自治政府の保健局は、首都マドリード(Madrid)で開催された会合で、電子たばこの使用に制限をもうけることで合意した。
同国ではすでに、未成年の電子たばこの使用が禁じられている。
スペインのたばこ禁止法は欧州でも特に厳しく、バーやレストラン、カジノ、空港の建物内に加え、屋外でも病院の外や子供の遊び場での喫煙が禁止されている。
電子たばこの支持者らは、通常のたばこよりリスクが少なく、禁煙に有効な手段だと主張しているが、世界保健機関(World Health Organization、WHO)は、電子たばこの健康に対するリスクの可能性は「まだ解明されていない」としている。(c)AFP