【12月23日 AFP】ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を批判する楽曲をロシア正教会の聖堂で演奏してフーリガン行為で有罪となり服役していた女性パンクバンド「プッシー・ライオット(Pussy Riot)」メンバーの1人、マリア・アリョーヒナ(Maria Alyokhina)さん(25)が23日、ロシア下院が先週可決した恩赦法に基づき釈放された。

 刑事施設当局は「今日(23日)午前9時(日本時間同日午後2時)、彼女(アリョーヒナさん)は自由の身となり釈放された」と発表した。

 一方、アリョーヒナさんの弁護士がロシア通信(RIA)に語ったところによると、アリョーヒナさんは釈放された後、刑事施設の車両で列車の駅に向かったとみられる。アリョーヒナさんの釈放を待ち構えていた記者の1人は、アリョーヒナさんを乗せた刑事施設所長のものと思われる黒い車が急ぎ走り去ってしまったため、インタビューの機会を得られなかったと述べている。

 アリョーヒナさんと別のメンバー、ナジェージダ・トロコンニコワ(Nadezhda Tolokonnikova)さん(24)の2人は来年3月までの刑期で服役中だったが、ロシア下院は18日、政府が提出した現憲法承認から20周年を記念する恩赦法を可決し、同法は同日夜に施行された。(c)AFP