【12月22日 AFP】イタリア・ローマ(Rome)郊外のポンテ・ガレリア (Ponte Galeria)にある不法移民の収容施設で21日、北アフリカ出身の男性4人が収容所での生活が長引いていることに抗議し、唇を縫い付けた。

 伊ANSA通信が22日に伝えたところによると、 この施設に収容されている20~30歳の男性4人が21日に毛布の糸と小さな針を使って口が開かないように唇を縫い合わせた。4人はその後病院で治療を受けたという。4人のうち1人は23日に出身国に送還される予定だった。

 厳重な警備体制が敷かれたポンテ・ガレリアの収容施設は不法移民の本国送還を円滑に行うためローマのフィウミチーノ空港(Fiumicino Airport)の近くに建てられており、現在はおよそ100人を収容している。

 ローマのイニャツィオ・マリーノ(Ignazio Marino)市長は、「男性たちの抗議を受け、私たちはこれらの非人道的な収容所について、また戦争、暴力、貧困から逃れてきた人たちを受け入れるための法律について、改めて国を挙げて議論しなくてはならない」と述べた。(c)AFP