【12月21日 AFP】ブラジル観光公社(EMBRATUR)は20日、2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の期間中に国内外の観光客がブラジル国内で使うお金の総額は、大会の開催に向けて政府が投資した金額を上回るおよそ104億ドル(約1兆800億円)に達するとの見通しを示した。

 観光公社は「Mega-events are worth it(大規模イベントには価値がある)」と題した発表資料の中で、ワールドカップのプレ大会として今年6月に15日間にわたって行われたコンフェデレーションズカップ(Confederations Cup 2013)はブラジル経済に約3億1100万ドル(約324億円)の経済効果をもたらしたと指摘した。

 また今年7月にリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)でローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王も出席して行われた同教会の祭典「世界青年の日(World Youth Day)」では、約5億200万ドル(約522億円)が国内に落とされたとしている。

 さらに観光公社は、大規模イベントに向けた公共投資をそれらのイベントの収益で完全に回収することはできないとしても、ワールドカップのために連邦政府が投資した金額の約3分の1が、国内主要都市の交通機能向上に割り当てられていることを指摘している。(c)AFP