【12月20日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記の叔母で、今月処刑された張成沢(チャン・ソンテク、Jang Song-Taek)前国防委員会副委員長の妻の金敬姫(キム・ギョンヒ、Kim Kyong-Hui)氏(67)が、海外で心臓病の治療を受けて11月に帰国していたと、韓国・聯合ニュース(Yonhap News)が20日、中国・北京(Beijing)の外交筋の情報として報じた。

 北朝鮮政治局員の金氏の動向は、張氏の解任や処刑をめぐって注目されていた。

 金氏については北朝鮮の国営メディアが先週、公式行事の出席者として金氏の名前を挙げたことから、粛清を免れたとの観測が広がっていた。しかし、金氏は17日の故・金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記の追悼大会は欠席したとみられている。

 金総書記の実妹の金氏と、夫で義弟に当たる張氏は2年前に金正恩体制がスタートした際、体制移行の中心的役割を果たすと目されていた。だが、金氏は昨年から人前に出ることが少なくなっており、病状が深刻だと伝えられていた。(c)AFP