【12月20日 AFP】バチカン市国のサンピエトロ広場(St Peter's Square)で19日、イタリア人男性(50)が焼身自殺を図った。警察とローマ法王庁によると男性は病院に運ばれたが、全身の50%以上をやけどしており重症だという。

 この男性は、大聖堂前から延びるメーンストリート「和解の道(Via della Conciliazione)」近くにある法王庁運営のサント・スピリト病院(Santo Spirito Hospital)に清掃作業員として勤務しており、前日18日には家庭内で大きなもめ事があったという。また別の病院で持病の治療を受けており、現場には娘の電話番号を記したメモが残されていたという。

 サンピエトロ広場では1998年にもイタリア人男性(40)が焼身自殺を図り、病院に搬送され、数日後に死亡している。この男性は同性愛者で、焼身自殺は同性愛を否定するカトリック教会に対する抗議だった。(c)AFP