フェイスブックが人工知能研究所設立、所長にNY大の著名教授
このニュースをシェア
【12月19日 AFP】米ソーシャルネットワーク大手フェイスブック(Facebook)は、ニュースフィードの精度向上や広告機能改善のため、人工知能研究所を設立した。所長にはニューヨーク大学(New York University、NYU)データ・サイエンスセンター教授で、人工知能研究で有名なヤン・ルカン(Yann LeCun)氏が9日付で任命された。ルカン氏によると、同研究所はこの種の研究施設としては世界最大だという。
フェイスブックのニュースフィードはともすれば乱雑になってしまうこともあるが、「そうした状況は人工知能で改善できる」とルカン氏は言う。「フィードをランキングで整理したり、表示される広告をより(ユーザーに)関連が深いものにしたりできるようになる可能性がある」と語った。
研究所はニューヨーク、ロンドン(London)、それに米カリフォルニア(California)州メンロパーク(Menlo Park)のフェイスブック本社の計3か所に置かれる。ルカン氏はニューヨーク大でのポストと兼任で、1月から所長としての仕事を始める予定だ。
コンサルティング会社オーパス・リサーチ(Opus Research)のアナリスト、グレッグ・スターリング(Greg Sterling)氏は、大手IT企業は程度の差はあるものの、各社とも人工知能の研究を進めていると述べた。
ルカン氏は動物や人間の視覚を部分的に模倣したパターン認識アルゴリズムを開発したことで知られる。ルカン氏の最近の研究には「ディープ・ラーニング」という手法を応用した画像認識理解、自動運転車、小型飛行ロボット、音声認識や、生物学や薬学の分野におけるこの手法の応用などがある。(c)AFP/Rob Lever