【12月19日 AFP】ロシア下院は18日、政府が提出した現憲法承認から20周年を記念する恩赦法を可決し、同法は18日夜に施行された。

 この法律は扶養家族がいる母親や未成年、高齢者などに加え、フーリガン行為や大規模暴動を行った者も対象にすると明記している。また受刑者だけでなく、起訴前の容疑者や裁判中の被告も対象にするよう議会の審議で修正された。

 これによって服役中の女性パンクバンド「プッシー・ライオット(Pussy Riot)」のメンバー2人が釈放され、「フーリガン行為」で起訴された国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)の活動家30人全員の起訴も取り下げられるとみられる。

 ロシア正教会の聖堂でウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を批判する歌を演奏してフーリガン行為で有罪判決を受けて服役中のプッシー・ライオットのメンバー、ナジェージダ・トロコンニコワ(Nadezhda Tolokonnikova)さんとマリア・アリョーヒナ(Maria Alyokhina)さんは、トロコンニコワさんの夫によれば早ければ19日にも釈放される。