【12月17日 AFP】故ダイアナ元英皇太子妃(Princess Diana)の死に関する新情報を調査していた英警察は16日、ダイアナ元妃が殺害されたことを示す「信頼できる証拠はない」と発表した。

 ダイアナ元妃と交際相手のドディ・アルファイド(Dodi Fayed)氏は、1997年8月31日にパリ(Paris)で起きた交通事故で死亡した。

 ロンドン警視庁(Scotland Yard)は今年8月、2人の死に関する新情報を調査していると発表。新情報の中には、ダイアナ元妃が英陸軍特殊空挺部隊(Special Air ServiceSAS)の隊員に殺害されたとの疑惑が含まれていた。

 この疑惑は、ある退役兵の義理の元両親から寄せられたもので、退役兵の過去の発言に基づいているとされる。

 ロンドン警視庁は16日の声明で、調査が終了したことを発表。「2人の死への関与をめぐりSAS隊員が発言している可能性は残るものの、このような主張が事実に基づいたものだとの仮定を支持するだけの信頼できる証拠はない」とし、刑事事件として捜査は行わない方針であることを明らかにした。(c)AFP