国連、シリア危機で過去最多1.3兆円の援助要請
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【12月17日 AFP】国連(UN)は16日、2014年の緊急援助の必要額として過去最多となる129億ドル(約1兆3300億円)の拠出を各国に呼び掛けた。このうち半分は、長引く内戦で来年さらに難民数が約200万人増える恐れがあるシリア国民に向けたものとしている。
今回の緊急援助の呼び掛けを行った国連の人道問題調整部(OCHA)は、2014年には中東諸国に逃れるシリア難民の数がほぼ倍増し、400万人を超えると想定。また難民だけでなく、国内の930万人にも支援が必要だと述べている。
アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連難民高等弁務官(UN High Commissioner for Refugees、UNHCR)はこの惨状を「悲劇」と嘆き、シリア内戦とその周辺地域に波及する影響は「世界の平和と安全保障という観点から第2次世界大戦(World War II)以来最大の危機」という認識を示している。
一方、シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)によると、シリアの激しい衝突地点の一つ北部アレッポ(Aleppo)では15日、政府軍が反体制派の掌握する地区を「たる爆弾」で空爆し、子ども28人を含む76人が死亡。空爆による死者数としては2年9か月続く内戦中で最悪となった。さらに翌16日にも、同じ爆弾で子ども4人を含む10人が死亡したという。(c)AFP