患者に「死の時」告げる時計?英国の病院で珍騒動
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【12月16日 AFP】英国の病院で、入院患者が突然「病室の時計に自分の死を宣告された」と騒ぎ出し、医師らを驚かせていたことが医学誌への報告で明らかになった。
12日の英医師会雑誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical Journal、BMJ)」によると、この騒動が起きたのはイングランド中部シェフィールド(Sheffield)にあるロイヤルハラムシャー病院(Royal Hallamshire Hospital)。
同病院のリウマチ専門医、スチュアート・カーター(Stuart Carter)医師とフィオナ・フォースロップ(Fiona Fawthrop)医師の報告によれば、患者は医師らに「時計に死ねと告げられている」と動揺もあらわに訴えた。医師らが病室の壁に掛けられた時計を見ると「事実、時計は『死ね(DIE)』と告げていた」という。
実は、この時計は電波デジタル時計。表示言語設定がドイツ語に変わってしまっていたため、時計にはドイツ語で火曜日を意味する「Dienstag」の省略形が表示されていたのだ。
医師らは「すぐにボタンを幾つか押して、英語の省略形『TUE』を表示するよう設定を直した。幸いなことに、問題の患者の死期は全く迫ってはいなかった」と報告している。(c)AFP