【12月16日 AFP】(一部更新)シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)は16日、シリア政府軍が15日に北部アレッポ(Aleppo)で反体制派の掌握する地区を「たる爆弾」を使って空爆し、子ども28人を含む少なくとも76人が死亡したと発表した。

 シリア人権監視団のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)代表によると、政府軍はアレッポ東部のサクル(Sakhur)、アルドハムラ(Ard al-Hamra)、アンサリ(Ansari)、ヘイダリエ(Haydariyeh)など6地区に、爆発物を詰めた樽(たる)を投下した。

 この空爆で、子ども28人と18歳の少年1人、女性4人、男性43人の死亡が確認されたという。シリア人権監視団は先に、空爆で少なくとも36人が死亡したが負傷者も多く、死者はさらに増える恐れがあると述べていた。

 現地の活動家ネットワーク「アレッポメディアセンター(Aleppo Media CentreAMC)」も、アレッポ市内の反体制派が掌握する地区に複数の空爆があったと報告している。AMCによるとアレッポは現在、体制派と反体制派に分裂しており、政府軍は反体制派の地区に毎日のように空爆を行っているという。(c)AFP