【12月16日 AFP】1962年のアカデミー賞受賞映画『アラビアのロレンス(Lawrence of Arabia)』の主演で知られるアイルランド出身の俳優ピーター・オトゥール(Peter O'Toole)さんが14日、ロンドン(London)市内の病院で死去した。81歳。代理人が15日、伝えた。

 オトゥールさんは、8回にわたりアカデミー賞の候補になった後、2003年に名誉賞を受賞した。

 アイルランドのマイケル・ヒギンズ(Michael D. Higgins)大統領は訃報を受け声明を発表。オトゥールさん死去の知らせを「大変な悲しみ」をもって受け止めたと述べ、「アイルランドと世界は、映画と舞台における巨人を1人失った」と語った。

 オトゥールさんは1932年に生まれ、北イングランドで育った。ジャーナリストとして短期間働き、英国海軍(Royal Navy)で通信士となった後、王立演劇学校(Royal Academy of Dramatic Art)で演技を学んだ。演劇で名を馳せた後、『アラビアのロレンス』で一躍スターの座についた。(c)AFP